チャーター便と混載便の違いとは?料金・納期・使い分けを解説 | 運送社長支援

チャーター便(貸切便)/ 混載便(ルート便)

読み方:チャーターびん(かしきりびん)/こんさいびん  英語表記:Chartered shipment / Mixed loading shipment

 

チャーター便とは、1社の荷物のためにトラック1台を専有して運ぶ輸送方法です。混載便とは、複数の荷主の荷物を1台に積み合わせて運ぶ輸送方法を指します。

両者の比較

項目チャーター便(貸切便)混載便(ルート便)
積載1荷主の荷物のみ複数荷主の荷物を積合せ
料金車両1台単位(距離・車格で決定)荷物の重量・容積単位
小口の単価高くなる安い
大口の単価安くなる高くなる
リードタイム直行のため短い集荷・積替えを挟むため長い
時間指定柔軟に対応可能制約が大きい
破損リスク低い(積替えなし)相対的に高い(積替えあり)
他社の荷物との接触なしあり

使い分けの基準

チャーター便が適するケース

 

  • 荷物の量が多く、車両をほぼ満載にできる
  • 精密機器・美術品など、積替えによる破損を避けたい
  • 納品時刻が厳格に決まっている
  • 機密性が高く、他社貨物と混ぜられない

 

混載便が適するケース

 

  • 荷物の量が少なく、1台を埋められない
  • 多少のリードタイムを許容できる
  • 定期的に同じ方面へ小口の荷物を出す

経営者が押さえるべきポイント

チャーター便の利益率は「帰り便」で決まります。

 

チャーター便は一見すると単価が高く、収益性が良いように見えます。しかし往路が満載でも、復路が空車であれば実車率は50%です。走行距離あたりの収益は半減します。

 

チャーター中心の事業構造で利益を出すには、次のいずれかが必要です。

 

  • 復路の荷物を確保する営業網または協力会社ネットワーク
  • 配送マッチングプラットフォームによる帰り便の確保
  • 往復で成立する定期路線の獲得

 

混載便は「積合せ設計力」が収益の源泉です。

 

混載は単価が低いため、いかに効率よく積み合わせ、少ない走行距離で多くの荷物を捌けるかが勝負になります。ここは経験とノウハウが効く領域で、地場の中小事業者が大手に対して優位を取れる数少ない分野でもあります。

 

なお、改正物流効率化法では荷主の努力義務として、積合せや復荷の確保に取り組めるよう適切なリードタイムを確保することが求められています。「混載にすればコストが下がる」という提案は、荷主のコンプライアンス対応と利害が一致します。

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